2012年6月15日金曜日

セデック・バレ 賽德克巴萊 第一部 「太陽旗」かなり(超)ネタばれ鑑賞ガイド 第一回

商業的に完全版2本立て上映公開は厳しいのかな?
日本公開の音沙汰が無いので日本語に翻訳した。
気になった所があったので、備忘録的に。
最後に鑑賞後の感想を書くかな?・・・
アマゾン・USA
Warriors of the Rainbow - Seediq Bale Complete DVD Boxset (Region 3 / Non USA Region) (English Subtitled) John Woo (2011)
http://www.amazon.com/Warriors-Rainbow-Complete-English-Subtitled/dp/B007W447NI/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1338195428&sr=8-1
台湾版DVD購入。

基本データ
セデック語(他の現地発音・セイダッカ・サジェク他)
      タナトゥヌ(赤い頭=オランダ人)=日本人(日の丸鉢巻説)

台湾原住民=蕃族・蕃人・凶蕃・蕃婦、他
支那人=漢人・漢族

霧社11社(部落) 劇中は12社に呼び掛けている
波阿崙(ボアルン)
斯庫(スーク)
塔羅灣(Takdaya-タロワン)
荷戈(ホーゴ) 頭目タダオ・ノーカン 塔道諾幹
馬赫坡(マヘボ) 頭目モーナ・ルーダオ 莫那魯道
羅多夫(ロードフ)
卡滋庫(カッツク)
塔卡南(タカナン)
巴蘭(バーラン)
東眼(トーガン)
西寶(シーパン)

布卡山(ブカサン)事件前に、隣接するマヘボ社及びボアルン社に合併。

                            タイヤル語系
                                     ↓↓
                             セデック語系
              ↓↓        ↓↓       ↓↓
       タクダヤ語系  トーダ語系  トルク語系
              ↓↓
霧社群の蜂起6部落(敵蕃)
マヘボ・ホーゴ・スーク・ロードフ・ボアルン・タロワンが蜂起
(馬赫坡・荷戈・斯庫・羅多夫・波阿崙・塔羅灣)
登場人物はその都度説明
モーナ・ルダオ(個人用の字幕ではルーダオ表記)
その長男タダオ(個人用の字幕ではタドゥ)
次男バッサオ
長女マホン

味方蕃
道澤群 屯巴拉社頭目ティム・ワリス 鐵木瓦力斯


この色の年号表記は劇中には有りません


◆モーナの父の語り◆
「モーナ! 焦るな・・・」
「良い猟人は機会を辛抱強く待つ」

◆シーン01◆布農(ブヌン)族(干卓萬社・カンタバン)
布農族の干卓萬社との戦闘で、成人前のモーナ・ルダオが首を狩る。
戦闘後、モーナは名乗りを上げ、「この名を聞いた時は油断するな!」と威嚇して村へ戻る。
村人から歓呼に迎えられる。
老女(シャーマン?)が戒めと伝説的な台詞を語りながら、額と顎に成人の証の刺青を入れる。
「お前は、我々祖先の魂に血の生贄を捧げました」
「お前の顔に、真の男の印し 、刺青を入れよう」
「今から・・・」
「先祖代々の掟を遵守し」
「我々一族と、我々の猟場を守る」
「虹の橋の上で」
「先祖の魂が、お前の勇敢な魂を待つ」

◆シーン02◆下関条約締結後
劇中説明無し (1895年6月2日)
基隆港沖に停泊していた日本の「西京丸」上で台湾総督「樺山資紀」と台湾割譲の全権委員「李經方」により、台湾接受の手続きを行う。
樺山資紀とおぼしき人物の台詞
「台湾島は日本に割譲された」
「日本と支那の間の下関条約の下で」
「台湾島は大日本帝国の新たな領土であり」
「いまだ天皇陛下の御恩を浴びせぬ地であり」
「島の民は血の気が多く野蛮であり」
「すでに武装し皇軍に抵抗するなどと聞いておるが」
「統率の無い雑魚勢などは、恐れるに足りぬ」
「基隆港に上陸した後は」
「北から南まで一掃する」
「二度と奴らに狎侮の心を与えてはならん」
【狎侮】軽んじ侮る
「大日本帝国に忠誠を誓わせ、臣下として従わせなくては」
「愚かな蕃人により割拠された伝々・・・」

◆シーン03◆
モーナ祝言の席の獲物を狩るカットと、漢人抗日戦~台湾平定(乙未戦争?)のカット、披露宴のカットが交互に入る。
(クロスカッティング)

◆シーン04◆漢人が蕃人との交易をする村
モーナと仲間が獲物と米(?)を交換に来る。
村長はモーナのマヘボ社(部落)と友好的ではない。
ここで、後の宿敵、幼少期の道澤郡、屯巴拉社頭目「ティム・ワリス 鐵木・瓦力斯」と邂逅する。
モーナが喧嘩を売るが、騒ぎを起こすなと村長に窘められた後の会話
ティム
「モーナ・ルーダオ、私はティム・ワリス、俺が大人になったらお前の首をはねてやる!」
モーナ
「...お前が大人になることは無い!」
その後、モーナ達は部落に戻り、加勢を集め、ティム達を待ち伏せして攻撃するが、失敗する。

◆シーン05◆鉄道敷設調査出発 (深堀事件がモチーフ?1897年)
「大尉、彼女が案内してくれるのは人止の関までだそうです」
「彼女は実家である眉溪(Meisi)で一晩泊まるそうですが」
「その先は他の生蕃の猟場となるので行きたくないと言っています」
後、調査部隊は蕃族によって全滅させられる。
霧社封鎖の命が下される。
漢人と霧社郡の交易が禁止され、交易村が接収される。

◆シーン06◆生蕃討伐 (1902年)
日本の部隊が人止の関にて蕃族各部落の襲撃を受け撤退。
部隊長とおぼしき人物の首をモーナが刎ねる。

◆シーン07◆ (姉妹ヶ原事件がモチーフ?1903年)
モーナ達は、漢人との交易を止められた為、他部落へ戦利品の交換に訪れる。
「私はモーナ・ルーダオ。人止の関で殺したのは、侵略者の隊長だ」
と自己紹介をすると、相手の頭目は、その名前に思い当たる。
交換を求めた相手は、映画冒頭で交戦した布農族の干卓萬社。
モーナ達に酒を振る舞い、夜中、寝込みを襲撃する。
バックに流れる歌「The Soul of Seediq Bale」
http://www.youtube.com/watch?v=kgdvHqHpq9Q
幼少の頃のモーナに、父がセデックの掟を語る。
"この土地のすべての人間は..."
"神から死を免れない人生を授かる..."
"しかし、我々は真の男だ!"
"真の男は戦場で死ぬ..."
"そして、天の家の先祖の元へ大股で歩いていく..."
"肥沃な猟場の先祖の霊よ!"
"唯一、真の男だけが"
"猟場を守る資格がある"
"祖霊の家に向かって"
"美しい虹の橋を渡る!"
"橋を守る祖先の魂は言う"
"汝の手の平を見せなさい"
"男は手を開く"
"拭い去ることの出来ない血の痕を見る"
"祖先の魂は言う「真の男だ!」"
"行け!行くんだ!私の英雄よ!"
"汝の魂は、祖霊の家に入る資格がある!"
"名誉の猟場を守るために!"

"そして、真の女は..."
"赤い縫い取りを入れた戎衣を織ることが上手でなければならない"
"女が虹の橋に着いたとき"
"女の手を開く"
"決して削ることの出来ないたこを見せる"
"行け! 行くんだ! 真の女よ"
"虹の橋を守る祖先の魂が言う"
"汝の魂は、祖霊の家に入る資格がある!"
"汝の為に虹色の服を織りなさい!"

"忌み敵の首を落としたことの無い男"
"織物を紡ぐことができない女"
"彼らに、顔に印しを入れる資格は無い"
"いつしか、彼らの魂が行く"
"そして、虹の橋に行き着き試される"
"虹の橋を守る祖先の魂が、彼らを見定め"
"穏やかな顔で尋ねる・・・"
"私の子供らか?"
"汝らは私の子供か?"
"帰れ! すぐ立ち去れ!"
"汝らは本物のセデックの民ではない"
"汝らに、祖霊の家に入る資格はない"
"俄に、彼らは下品な赤ら顔になっている"
"身に降りかかったことが分からず、魂を見失い"
"羞恥にかられ険しい渓谷を迂回する"
"彼らは嘆きの亡霊になる"
"渓谷には堪え難い苦痛を齎す毒蟹が待っている..."

「モーナ、私の話を理解したか?」
「先祖から伝わる掟を守り」
「そして、真の男になりなさい (セデック・バレ)」

生蕃討伐・霧社地区制圧
戦闘中にモーナの父が負傷、ルーダオが父を背負って走る。
背中で「侵略者を我々の土地から追い払え・・・」と遺言を残す。
モーナ等一味が帰順させられる。(1907年)
埋葬か、廃棄する為の広い穴の中に戦利品の頭蓋骨を、自らの手で放る場面で、
モーナは「日本人の支配は受けない!」
と警官を殴り飛ばし、取押えられて青年期のシークエンス終了。

第二回◆シーン08◆に続く・・・

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